どのように決めるかは使用の状況次第

様々な現場や研究室で用いられる各種計測器ですが、定期的に校正を受けておかなければその計測器で測定された値の信頼感が薄れ、満足いく結果が得られなくなってしまう恐れがあります。そうなると研究や生産活動に大きな影響が出てしまい、業務がストップしてしまう恐れもあります。では、その定期的な校正を受けるべき期間に基準はあるのでしょうか。こうした規定を定めている国際基準の文言には、定められた間隔又は使用をする前に国際基準、もしくはその国における計量標準にトレース可能な軽量基準に照らしあわせて検証するという文言しか言及がありません。つまり、その機器ごとに国際基準などで明確に定められて期間は存在せず、その機器の使用状況や現場環境などに応じて利用者の方で周期を定める必要があるのです。

どのようにして決定すべきなのか

では、具体的に校正周期を定めるにあたってはどのような方法があるのでしょうか。その際にはまず初めに、利用者側で任意の周期というのを定めることが必要になります。その検査の際に不具合が出ていれば期間を短縮する、そうでなければその期間に決めるかもう少し期間を延ばすなどとしてその機器ごとに適正な期間を探し出すという事が大事になってきます。また、自身で設定した期間が長い可能性があると感じた場合には、業者に依頼するまでの間に日常・月間点検などを行っておくとより確実といえるでしょう。そしてその任意の期間設定を決めるためには、専門業者やメーカーなどのホームページで、このような期間に関しての一定の目安についてなどの情報が掲載されていないかなどという点も確認して、それらも参考にすると良いでしょう。

計測器の種類ごとに設定することも大事

また、複数の計測器を利用する現場などもあるかと思います。その際には機器ごとに期間を細かく設定することも大事です。例えば、ノギスなどの機器は社内で月末には必ず行う、ダイヤルゲージなどの機器は1年ごとに業者に引き取り依頼をする、三次元測定機などの持ち運びが困難なものは毎日の点検などを行いつつ3年に1度業者に出張を依頼するなど、その機器に応じた適切な方法で行う必要があります。特に業者などに依頼をする期間が長めに設定したものほど日々異常が無いかという事に気を配る必要があります。少しでも異変を感じた時には、期間を短くしてすぐに業者に依頼をするなどのフレキシブルな対応が必要になってきます。

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